人を動かすためには?〜彼以外の誰も彼を動かせない〜
■今日の愛される女 最終回 彼以外の誰も彼を救えない
本日は男と女というよりは人全般を扱いたいと思います。
久しぶりにまじめなタッチで迫りますね。
ジョン・グレイは言いました。
「男は女の分け知り顔のアドバイスに耐えられない」と。
その理由はこうです。
男は女に頼りにされたい。究極的には、それが彼の唯一の存在価値だから。
アドバイスされるのは自分が頼りにされていないことの何よりの証。
一方でアラン・ビーズはこう言っています。
「女は男の解決モードに不満を覚え、こう思う。ただ聞いてくれるだけで良いのにと」
話を聞こうとせず、すぐにそれに対してアドバイスしようとする男の習性を言ったものです。
その理由はこうです。
男は会話を伝達手段、及び解決手段として使う。
ただ脈略のない話を聞く回路は、おあいにく様、持ち合わせていないと。
まあ、人にアドバイスされるのは基本的に男も女も好きではないということですかね。
その理由にちがいこそあれ。
しかし、私は思います。
では、本当に助言をすべき問題を相手が抱えていた場合、私たちはどうすればいいのだろうと。
男も女も関係なく、彼を彼女を救ってやりたい、力になりたいとすれば。。
そんなときどうすれば、彼や彼女を変えることができるでしょう。
私は最近とみに思います。
「あの人格者で有名なリンカーンでさえも、そんなことは不可能だと知っていた」
ことを指摘したD・カーネギーはやっぱり正しいと。
私には苦い経験があります。
私は高校で遊びまくり、まったく勉強をしなかったため、受けた大学を全て落ちました。
浪人したのです。
浪人時代、仲の良い友達が4人できました。
そのうち、その友人の一人、田中君という子が予備校に出てこなくなりました。
私たちは田中君の家に行き、予備校に出てくるように呼びかけました。
彼は2浪していました。次はありません。
何とか彼を動かそうとしたのです。
当時の価値観から言えば、あきらかに私たちが正義。彼のほうが間違っていました。
しかし、結局彼はそのまま大学受験をやめてしまいました。
彼とはそれっきりです。しつこい私たちに彼は明らかにうんざりしていました。
今思います。大学など重要ではなかった。
大事なのは彼自身が自分の価値観を持ち、自分で決定すること。
そんな彼を私たちは友人として尊重し、応援すべきだった。
私たちは自分の価値観を正義と思い違いをし、それを押し付け、彼を苦しめました。
アドバイスは基本的にすべきではないです。たとえ自分がどんなに正しくても。。
理由は2つあります。
1つ目は自分が正しいかどうかの確立は50%にすぎないこと
相手を変えようとしている自分が間違っている恐れが大きいです。
そもそも絶対的な正義など神でない私たちに決められません。
2つ目は、どんなに彼が間違っていようと、
本人が変わろうと思わない限り、誰も彼を変えることはできないからです。
そうだとすれば、私たちにできるベストなことは相手がアドバイスをこちらに求めるようにすること、
もっと理想を言えば、「自分を変え」「アドバイスと分からないように相手を動かす」
ことです。
考えてみれば、私は分け知り顔でアドバイスばかりしてきたように思います。
そのたびに人を動かすことの難しさを思い知ってきました。
しかし、それは思いあがりでした。
アドバイスなんかしたって人は動きやしません。
「あなたの意見を尊重する」「答えは必ずあなたの中にある」
「あなたは自分で決められる」
「他の誰がどう言おうと関係ない。私だけはあなたを信頼している」
それを呪文のように心の中で繰り返し、相手に伝えることです。
そうやって、相手に重要感を持たせてあげることができれば、
相手は未熟な私の力なんか借りなくても立ち上がれます。
私が3年間経営コンサルタントとして、多くの経営者や店長と関わってきて
唯一学んだことです。
田中君は美術系の専門学校に行ったらしいことを風の便りで聞きました。
彼は自分で考え、自分で決め、自分で立ち上がりました。